Stray Kidsの情報まとめサイト、SKZ Journal(スキズジャーナル)です。
今回は、Stray Kidsのアルバム<★★★★★(5-STAR)>に収録されている、「충돌(Collision)」という楽曲について解説します。
それではどうぞ!
충돌(Collision) = 衝突 ?
曲名は충돌(チュンドル)(Collision:コリジョン) = 衝突 という意味です。
ハン曰く、
この曲は愛を 2 つの惑星の衝突に例えています。向かい合った 2 つの燃える惑星が猛烈な速度で互いに引き寄せられ、衝突して爆発し、残った余分な部分は宇宙空間に漂います。これが私がこのトラックを始めたきっかけとなったアイデアです。
引用:ビルボード インタビュー(https://www.billboard.com/lists/stray-kids-5-star-album-interview-track-by-track-exclusive/get-lit/)より翻訳
その発想力が独特ですごいですし、おしゃれすぎます…
だから『衝突』という曲名であっても、激しい曲ではなくゆったりした甘い楽曲なんですね。
この楽曲、メンバーのそれぞれの歌唱スキルをまざまざと見せつけられるような曲になっています。
次から解説していきます!
全体的な曲調
前述したようにこの楽曲はゆったりしたテンポで、メンバーの声が全体的に甘いです。
トランペットの音も相まって、「熱帯夜の海辺のバーでしっぽり飲んで気持ちが良くなっている」情景をイメージしました。
歌詞には、離れていく想い人を引き止めたい気持ちや想いを馳せる様子が綴られています。
当事者ではないのに、感情移入してしまってめっちゃ切ないです。
詩的でロマンチックな歌詞です。
最近の曲で多かった、電子音は少なめ、代わりに楽器の音が多いです。
ライブでは生演奏にのせて歌ってほしいですね。
音数などの構成がシンプルなので、ゴリゴリに歌唱スキルで勝負している曲。
歌詞中の「자기야(チャギヤ)」の意味
曲中に、「원래 그랬던 것처럼 둘이서 불러 보자고 lovely 애칭으로 자기야」という歌詞があります。
日本語訳にすると、「元々そうしていたみたいに 二人で呼んでみようよ lovely 愛称で チャギヤ」となります。
この最後に出てくる『자기야(チャギヤ)』の意味は、
恋人同士がお互いを呼ぶ時に使うフレーズで「ダーリン」や「ハニー」というニュアンスになります。
引用:チョングル 韓国語の勉強が分かるようになるウェブメディア(https://chongul.com/korean-phrase-chagiya/)
韓国ではよく使うフレーズです。
たまにスキズの動画コンテンツでも使われている語句です。
メンバーのスキルが詰め込まれている
とにかく甘い、甘い、甘い
いつものかっこいいイカした雰囲気の曲ではなく甘さに全振りした楽曲で、メンバーたちの声色・声質が全然違います。
ここまで変化をもたせ、コントロールできてしまうStray Kidsたち、おそるべし…
とんでもないスキル集団です。
生で聴いてしまった日には、間違いなくとろけてしまいますよね。
エッジボイスを堪能
ハンの入りの1フレーズ目からエッジボイスで始まり、一曲を通してエッジボイスが多用されて甘さに拍車がかかっています。
『エッジボイス』というのは、「削り出したようなガリッとしたような声の出し方」です。
たとえば、よくキッズたちも名前を出しているONE OK ROCKのボーカル、takaさんもよく使っています。
代表曲「Wherever you are」の始めのフレーズ、「愛してるよ」の『あ』の部分もエッジボイスです。
この曲も言ってしまえば「愛してる」という曲なのですが、「チュンドル」も同じで、削り出したような声を使うことで甘さにつながる、というのが反対の要素に思えるのに不思議ですよね。
チュンドルでは特に、ハンとスンミンがエッジボイスをよく使っています。
メンバー全員のパートにコメント
バンチャンの癒し属性加速
バンチャンはふだんから癒し効果の高い(というかこちらが勝手に癒やされているだけ)歌声をされていますが、この曲は特に癒し属性の力を発揮しています。
あんなにしっかりしたリーダーなのに、笑顔はふにゃふにゃだし、STAYやメンバーやスタッフさんにまでとっても優しいし…
彼の内面が声に出ているのかな、なんて思ってしまいます。
この曲のバンチャンは、サビに向かうときのブリッジ(「Babe I beg you, let’s go back to the day we loved」の部分)が特に良いですよね。ラップパートでさえも癒し。
リノに甘さを表現させたら一級品
これはほんと反則ですよね。
「アンタこんな声が出せるの!?」と、ついオカンみたいな感情になってしまいました。
ふだんはツンツンなリノさんに、甘さを表現させると優勝してしまうんですね…。
歌のパート割りも最高ですよね。
『ごめん 僕が悪かった 言い訳するつもりはない』
『 もう一度あの頃に戻って僕を愛してると言ってよ』
…ない記憶が蘇ってきそうです。
チャンビンの歌唱パート、もっとください
チャンビンといえばダークラッパーという印象が強いですが、この曲には珍しくラップではないパートが2フレーズ目からあります。
チャンビンのラップの特徴は破裂音が強くてメリハリが効いているところだと思っているのですが、声の出し方がラップのときと全然違って、とても優しいですよね。
声を全面的に押す感じではなく、息をたっぷり使って歌っています。
しかも高い音の成分が多いように思います。
ラップはラップでいつもの感じではなくて、比較的穏やかに表現されています。
ああ素敵…
本人は恥ずかしがっていますが、歌唱パートもぜひもっと増やしてほしいです。
ハンの曲といっても過言ではない
この曲は作詞・作曲ともにハンさんです。
こんなロマンチックな歌詞をかいてしまうのはハンさんしかいない。
例え方が独特だけど的を得ている。そんなんふつう思いつかんやん…となりませんか?
彼には「こういう曲にしたい」という具体的なイメージが頭の中にあったらしく、それをメンバーが忠実に再現してくれたそう。
ハンの作るラブソングは、STAYみんな大好きですよね。
アイエン曰く、「ビブラートに力を入れた」
アイエン曰く、この曲は「ビブラートのスキルが必要だった」とのことです。
ボーカルラインらしく、テクニカルに曲を表現しているんですね。
アイエンさんっていつもそうなんですが、ひとつひとつの音をとっても丁寧にやさしく扱って歌うんですよね。
どんどん歌は上手くなるけれど、ファーストテイクなどの彼を見ていても、ずっと余裕なんて出さずに一生懸命歌っていてほしいなと思ってしまいます。
今回のサビでも例に漏れず丁寧に歌うので、優しい印象を受けます。
そして歌声も絶品。切なく、色気のある歌い方ですね。
スンミンの歌い方
サビで、アイエンは完全に優しい歌い方をしているのに対して、スンミンは声に芯があったり抉るような歌い方をしている分、少し力強さを感じます。
メンバーによって表現方法が少しずつ違って面白いですよね。
アイエンと同じく、どんどん歌が上手くなってきています。
きっとまだまだSTAYが知らない歌唱スキルを持っているのでしょう…。
生歌を聴いていても安定感や伸びがすごいですよね。
オクターブ下のフィリックスパートの良さ
この曲ではフィリックスをキラーパートでの起用はせず、アクセントとして登場します。
特に1番・2番サビ前のリノとのニャンニャンズのユニゾン(同じ音だが高さが違うハモリ)がとても良いです。
2人の声がとてもマッチしているし、洞窟ボイスが重なって深みがすごい。
ここはぜひイヤホンで聴いてほしいです!彼の最大の強みを頭蓋骨全体で堪能しましょう。
ヒョンジンのラップスタイルが雰囲気に合う
この曲のヒョンジンのラップを聴いて、彼のラップ技術の向上を感じました。
彼の、ラップでの表現の幅をさらに広げたような気がします。
この曲はリズム感のあるラップというよりも、ヒョンジンのルーズな、少し後ろに引っ張られるような、あえて不正確なエモいラップが雰囲気にぴったりです。
あと個人的にはヒョンジンの「チュンドル」の、少しこもったような『ちゅん』の言い方がかわいい。クセになる言い方です。
そしてヒョンたち、サビをマンネズにまかせてきた
こんなちょっと大人な雰囲気の歌なのに、あえて1番も2番もサビをマンネズに歌わせてくるとは…。
末っ子たちの愛情表現がかわいらしく、愛しいですよね。
ボーカルラインとしての実力がついてきて、ヒョンたちに任せられたのかもしれません。
충돌(Collision・チュンドル)まとめ
あまりにもこの曲が好きすぎて、ついついアツめの解説をしてしまいました。
もしライブで披露してくれたら、サビの「チュンドーr(↑)」のところで、バンチャンやスンミンがたくさんハモってくれそうな気がしています。
スミン!スミン!でしっかり聴く機会がなかなかなかったと思いますが、ぜひ歌詞を見ながらイヤホンで聴いてほしいです。
今後はほかのアルバム収録曲についても記事を出していく予定です。
それではまた!